香川三大金時
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餡に用いる小豆や餡を乗せたかき氷の事を「金時」と呼ぶことがありますが、この「金時」というのは、幼名・金太朗で知られる坂田金時のことを意味します。
坂田金時は、いつも赤い顔をしていたので、赤いものを「金時」と名づけるようになり、「金時芋」や「金時生姜」など様々な野菜のネーミングに使われています。
近年では香川県の名産品である『坂出金時芋』、『金時人参』、『金時みかん』の3つのことを総称して“香川三大金時”と呼んでいます。
坂出金時芋
塩田跡地の砂地が金時イモの栽培に適していたことから、昭和30年代より坂出市で栽培が始まった『坂出金時芋』は、上品な甘みを有していることが特徴です。
お菓子作りや料理に使ってもおいしいと評判で、高松市にあるパティスリー「リュドラ・ポム」のスイートポテトをはじめ、アイスロールケーキやカタラーナなど、坂出金時芋を使った様々なスイーツが県内各所で販売されているので、香川観光のお土産としてもおすすめです。
金時人参
京人参とも呼ばれる『金時人参』は江戸時代に中国から伝わり、20世紀に入ってから沿岸部の砂地を利用しての栽培が本格的に行われ、現在では全国シェアの約70%が香川県産により占められています。
一般的によく見られるニンジンと比べ、活性酸素の除去効果が高いリコピンや、体内でビタミンAに変わるカロチンを多く含んでおり、また、肉質が柔らかくて甘みが強いことが特徴で、色鮮やかであることから京料理やおせち料理に使われています。
金時みかん
『金時みかん』 は品種名を「小原紅早生(おばらべにわせ)」といい、果皮は紅色にちかい濃いオレンジ色で糖度が高いことが特徴です。
1972年(昭和47年)に、坂出市のみかん園で発見された「宮川早生温州みかん」の枝変わりで、その枝を香川県農業試験場に持ち込み、20年もの栽培実験を繰り返して、ようやく種苗登録されました。
小原紅早生は、糖度が12度以上のものを「さぬき紅」、11度以上のものを「金時紅」として出荷されています。